内村鑑三のことば
余輩が宗教を信ずるは、天国または極楽に行かんがためにあらず。
余輩がこれをなすは、人らしき人たらんがためなり。
もし天に対し、自己に対し、人に対して恥かしからざる人たるを得ば、
余輩は、朝に道を聞いて夕に死すとも可なり。
しかり、地獄に落ちて永遠の刑罰を受くるも可なり。
宗教を異にする者と共に宗教を語るは、誤解、分争を招くのおそれ多し。
かかる場合においては、宗教を語るをやめて、慈善、公益、労働を談ずべきなり。
善行の比較するすべなき宗教は、取るに足らざる宗教なり。
教義のほか、他に討議すべきことなき信仰は偽りの信仰なり。
宗論者に向かっては、われらにただ使徒ヤコブの言葉あるのみ。
すなわちなんじの信仰をわれに示せ。
われはわが行いに依りて、わが信仰を汝に示さんと。
自分は2つのJを愛する。
ひとつはJesus Christであり、
ひとつはJapanである。
2つのJ、そのどちらをより多く愛するか、自分は知らない。
自分はJesusを信ずるが故に、日本人に憎まれ、
また余りに日本的であるが故に、欧米宣教師に嫌われる。
しかし、私は2つのJを失うことはできない。
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